こんにちは、Cyack Labの藤原です。
今回は再生可能エネルギーのメリットとデメリット、そして今後再生可能エネルギーはどのようになっていくと言われているのか、皆さんと情報共有したいと思います。
再生可能エネルギーってなに？という人は再生可能エネルギーとはどのようなものかに関する記事も書いていますのでそちらもご覧ください。
【再生可能エネルギーとは なんだ？】
再生可能エネルギーのメリット
エネルギー資源が枯渇する心配がない
再生可能エネルギーの定義でエネルギー資源が枯渇しないこととあるように、エネルギー資源が枯渇する心配が無いことはメリットになります。
エネルギー資源が無くなってしまっては発電設備も動きませんし、資源が少なくなれば希少性も上がり価格も上がってしまいます。
日本はエネルギー資源の多くを中東地域からの輸入に頼っています。そのため中東の情勢によってはオイルショックのような事態になります。
再生可能エネルギーは日本の輸入依存度の低下にも貢献できると言われています。
地球温暖化対策になる
再生可能エネルギーは化石燃料を使用しないため地球温暖化対策になると言われています。
化石燃料はとても便利で私たちの生活を豊かにしてくれますが、反面多く使用すればその分二酸化炭素の排出量も増え地球温暖化につながると言われています。
化石燃料は火力発電所や自動車の燃料、化学繊維の衣類やプラスチック製品等幅広く使用されていますが、その中でも火力発電所やストーブ等の暖房設備に使用される量は全体の約3分の1になると言われています。再生可能エネルギーを使用した発電設備等は上記火力発電所等の化石燃料使用率を下げることに貢献すると考えられます。
再生可能エネルギーのデメリット
得られるエネルギー量が安定しない
再生可能エネルギーは天候や季節等の環境の変化によって、得られるエネルギー量が変わってきます。太陽光発電では天気が快晴であれば取得できるエネルギー量は多くなりますが、雨が降っていたり、曇っていたりすると取得できるエネルギー量は少なくなります。また、風力発電は風が吹いていれば発電できますが、風が吹いていなければ発電することはできません。
このように再生可能エネルギーは環境の変化によって得られるエネルギーが変わり、その環境の変化は予測することが非常に難しいです。そのため再生可能エネルギーを使用した発電所は環境の変化によって発電量が一時的に下がった時の対策をとる必要があり、その対策として化石燃料を使用する場合もあったりします。
発電コストが高い
再生可能エネルギーを使用した発電は化石燃料を使用した発電よりコストが高いと言われています。それは技術がまだ未熟であったり、規模が小さかったりすることが要因にもなります。
地球温暖化が進んでいると言われても安く電気を使用できる化石燃料の魅力は高く、再生可能エネルギーが進まない一つの要因と言われてきました。
しかし、近年では技術の進歩もあり再生可能エネルギーの発電コストが化石燃料を下回るケースもあり、いずれ再生可能エネルギーのデメリットとして発電コストが高いと言われなくなる日は近いのかもしれません。
再生可能エネルギーの今後
再生可能エネルギーは今後益々技術の進歩とともに世の中に普及していくと言われています。一部大規模な発電設備は化石燃料の発電コストを下回っており、大きな壁を一つ越えたとも考えられます。太陽光発電や陸上の風力発電はある程度簡単に導入できることから、短期的な投資の対象にもなり益々普及していくと考えられます。
そのような中で現在は太陽光発電に使用するソーラーパネルのごみ処理の問題も上がってきています。ソーラーパネルもいずれごみとして処理する日が来ますが、ソーラーパネルには有害物質も含まれており、ごみとして処理する際のコストやリサイクルするためのコストがかかってきます。太陽光発電が普及すればこのような問題も後からついてきます。
また、現在はソーラーパネルやバッテリーの製造時に出る二酸化炭素にも注目が集まっており、二酸化炭素の排出量が少ない製造方法の研究や、製造時に排出される二酸化炭素も含めたカーボンニュートラルの検討も進んでいます。
最後に
今回は再生可能エネルギーのメリットデメリットについて書かせてもらいました。
現在地球温暖化対策が進んでいる中、再生可能エネルギーの技術も日々進歩しています。技術の進歩により、再生可能エネルギーの発電コストは高いというデメリットは、一部化石燃料を使用した時より低いコストで発電できる設備の登場により覆されています。
そのような中で新たにごみ処理やリサイクル処理の問題や再生可能エネルギー関連製品を製造する際に排出される二酸化炭素にも注目が高まっています。
